コンドラクティブ™
天然素材( Ⅱ 型コラーゲン等)をバランスよく含む鶏軟骨抽出物
はじめに
近年、関節疾患を患っている人は数百万にものぼり、深刻な問題となっています。特に多い関節疾患として、変形性関節症があります。
変形性関節症は、関節軟骨の変形により炎症や痛みが起こる病気で、日本では毎年 90 万人が発症しているという報告もあります。また 65 歳以上の半数がこの症状に悩まされている現状があり、急速に高齢化に向かっているわが国にとって大きな課題となっています。
関節疾患の従来の治療は、非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)などを用いてきましたが、長期に服用すると副作用をともなうケースがあります。そこで、軟骨の構成成分である Ⅱ 型由来コラーゲン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などの天然活性成分をバランスよく含んだ関節対応素材であるコンドラクティブ™ を提案しています。
コンドラクティブ™ について
有効成分
コンドラクティブ™ は、Ⅱ 型由来コラーゲンやコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などの軟骨の構成成分が規格されています。
Ⅱ 型コラーゲンとは
Ⅱ 型コラーゲンは、皮膚や骨などに含まれている Ⅰ 型コラーゲンとは異なり軟骨特有のコラーゲンです。
Ⅱ 型コラーゲンは、軟骨のクッションとなる物質ですが、加齢とともに減少していきます。その為、II型コラーゲンを摂取することは、軟骨の成分補給に繋がります。
コンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸とは
コンドロイチン硫酸とヒアルロン酸は、コアタンパク質やグルコサミンとプロテオグリカンという超高分子複合体を形成します。その複合体は>Ⅱ 型コラーゲンとともに軟骨のクッションとして働きます。コンドロイチン硫酸の摂取は、プロテアーゼの作用を阻害し Ⅱ 型コラーゲンやプロテオグリカンの変性を減少させます。これにより、軟骨修復が行われ、疼痛を軽減または消失することが期待できます。
コンドラクティブ™ のバイオアベイラビリティー
試験方法
コンドラクティブ™ と天然軟骨粉末をヘプシン、トリプシンにより消化し、腸上皮モデル細胞である Caco 2 細胞を用いて見かけの透過性を測定しました。その際に、コラーゲン中に含まれる特異的なアミノ酸であるコンドラクティブ™ ヒドロキシプロリンをパラメーターにしました。
バイオアベイラビリティーの評価 in vitro
コンドラクティブ™ の透過性は天然軟骨の約 3 倍になりました。透過性が高いということは、小腸からの吸収率が高いことを意味しますので、コンドラクティブ™ のバイオアベイラビリティーが天然軟骨より高いことが示唆されます。また、コンドラクティブ™ は変性 Ⅱ 型由来コラーゲンペプチドを含み、そのペプチドの約 60 % が分子量 1,000 以下と非常に小さいので、非変性 Ⅱ 型コラーゲンを含む天然軟骨よりバイオアベイラビリティーが高いという結果は妥当であると考えられます。
コンドラクティブ™ の関節炎に対する効果
試験方法
関節痛が 6 ヶ月以上持続している 32 名のボランティアを 2 群に分け、試験期間全 9 ヶ月を 3 ヶ月毎に第 1 期、摂取中止期間、第 2 期の 3 つの期間に分け、交差試験を行いました。
ボランティアは試験期間中に疼痛を軽減させるため、自由に NSAID(非ステロイド性抗炎症剤)を服用できることとし、NSAID の使用日数を追跡することでコンドラクティブ™ の有効性を評価しました(図 1)。また各試験期間終了時に健康状態、運動のしやすさなどを、ボランティアによる視覚アナログスケールを元に評価しました(図 2)。
疼痛軽減効果
[図 1]3 ヶ月間の NSAID 摂取量の平均日数
3 ヶ月間の NSAID 平均摂取量日数は、プラセボ摂取期間中に比べるとコンドラクティブ™ 摂取期間中の方が 73 % 減少し、疼痛軽減効果を示しました
運動機能改善効果
[図 2]運動機能改善を示した患者
ボランティアの 21 % がコンドラクティブ™ 摂取後に運動機能の改善をみせました。
規格
項目 | 規格値 |
---|---|
外観性状 | 淡褐色の顆粒 |
水分 | 5 % 以下 |
タンパク質{NX6.25) | 80 - 90 % |
Ⅱ 型由来コラーゲン | 50 % 以上 |
コンドロイチン硫酸 | 10 % 以上 |
ヒアルロン酸 | 0.5 % 以上 |
一般生菌数 | 3,000 個 /g 以下 |
酵母 | 100 個 /g 以下 |
カビ | 100 個 /g 以下 |
大腸菌群 | 陰性 |
- 包装
- 10 kg カートン(内装:ポリエチレン、外装:段ボール)
- 保管方法
- 冷暗所、湿度の低いところで保管して下さい。
- 品質保証期間
- 製造後、36 ヶ月( 20 ℃ 以下)